ニコ流走塁術奥義伝授

これまで、三塁への盗塁、打者と協力盗塁、盲点をつくなどで、走塁の技術的なことをお話してきました。今日は気持ちの良い休日なので、こんな日は走塁の最終奥義でも伝授しちゃいましょう。僕の12年ほどの現役生活で編み出した奥義です。実戦で使ったことはないのですが。万が一マスターした方がいらっしゃれば御一報ください。ニコ流走塁術免許皆伝をさしあげます☆




ニコ流走塁術奥義『偽帰転当(ギキテントウ)』

場面は3塁にランナーがいる状態で、離塁が大きくてキャッチャーからのけん制でアウトになってしまうような場面です(なんと応用力のない奥義でしょうか)。

図で見てみましょう。

場面1

3塁にランナーがいる場面です。打者はスクイズでも狙っているとしましょうか。

場面2

ピッチャー投げました!が、打者がミスをしてしまいボールはキャッチャーのミットへ。ランナーの離塁が大きくピンチです!

場面3

当然、キャッチャーはけん制のためステップを打者の背中方向にとります(左打者の場合は投げやすいですね)。サードも三塁ベースに入ります。ランナーは必死で三塁に帰ろうとします。

場面4

ここで奥義の発動です!ランナーは三塁に帰ると見せかけて反転します。歩数でいうと2.5歩が理想。三塁に戻りすぎず、かつ、キャッチャーが三塁に投げてくれるような歩数が良いです(1歩だとキャッチャーは投げず、走って距離をつめてきます)。

場面5

キャッチャーの送球に身体を当てます(心身ともに強靭さが求められます)。ランナーはホーム側に身体を反転するときに、キャッチャーの送球が見えるようなタイミングが良いです。守備妨害を取られない範囲で走塁の軌道を変えます。

場面6

身体にボールが当たったら、勢いでそのままホームへ駆け込みます。

以上がニコ流走塁術奥義です。いや~難しいね!!使う場面も少ないし、身体にボールを当てないといけないからね。万が一やってみたい方は、身体に十分留意してお試しくださいませ。

なお、この奥義は完全にアウトの場面での起死回生にあります。よって…

場面7タイミング的に三塁に生還できるのであれば、迷わず三塁に戻りましょう。打者に打ってもらった方が、よっぽどタメになります。もし言うこと聞かないと…

場面8

このように、身体をキャッチャーの送球に当てることができなくなります(笑)

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