生中継ができる方法を模索する 女子プロ野球の2020年配信方針について

先日のシーズン中継のニュースにはちょっと困ってしまいました。

2019シーズンまで様々な配信メディアを活用し試合中継を行ってまいりましたが、2020シーズンは、基本的に毎試合終了後にダイジェスト動画を放送することになりました。

女子プロ野球リーグ 2020シーズン試合中継について

基本的には試合を生中継をしない方針なのだとか。女子プロ野球の中継をこよなく愛する私には大変つらい話です。

休日の昼下がり。好きなお酒を片手にパソコンの前に座る。華麗なプレーを肴に杯がすすむ。白熱した歓声はやがて子守唄となり優しく眠りへと誘う。まさに桃源郷の心地。快楽の極致といえるでしょう。

そんな方は私以外にもいらっしゃるようで、Twitter上では生中継できるようにならないかと、熱心なファンが知恵を出しあっています。なので私も及ばずながら愚考を披露してみましょう。今回はそんなお話です。




乱暴な方法を採用する

従来の生中継は実況解説に多数のカメラ、BSOその他の情報など大変充実した内容でした。これをお金をかけずに同じことができるのかといえば難しいでしょう。

ただ、ある乱暴な方法を採用すれば、かなり充実した内容でお金をかけずに生中継できる可能性があります。それは【勝手に撮って勝手に生中継しやがれ法】です。その名の通り、『勝手に撮影して』『勝手に生中継して』『勝手に生中継から収益をあげるのを認める』方法です。まさに乱暴の極み。

球場がカオスになるのは目に見えています。きっと有象無象の輩がこぞって撮影に来るでしょう(当然私も紛れていきます)。しかし、いずれ適者生存で人気のチャンネルしか残らなくなるのでカオスは終息します。方法さえ選ばなければなんとでもなる一例として。

もう少し現実的に考えて、カオスにならないよう事前に撮影を申請するようにしたらどうでしょう。撮影クルーは何人か、機材は何を持ってくるのか等を事前に申請して、それをリーグ側で調整管理すれば穴をあけることなく中継できるのではないでしょうか。

使えるお金に見合った規模で放送する

先に述べた通り、従来の生中継は大変充実したものでした。ここからグレードダウンするのは抵抗があるかもしれませんが、ゼロよりはマシでしょう。使えるお金に見合った規模で放送するのが現実的と思います。

ともすれば自分語りで恐縮ですが、私も年に数回生中継をやっています。カメラ一台だけなので、機材をゼロから全部そろえても10万円ほどです。もともと持っていたものを含めるとその半分くらいになります。最近は球場に行くと選手のお父さんの4Kのビデオカメラは当たり前のように見ます。とてもプロのようにはいきませんが、一般人がやってもゼロよりはよっぽどマシでしょう。

足りない機材は借りる。プロを雇えなければ一般人に力を借りる。一般人もいなければカメラを固定させておく。お金がなくてもゼロにならないようにするのが肝要かと思います。

生中継にこだわらなければそれなりになる

テレビの野球では、視点が色々と切り替わるのが当たり前ですが、これを一人でやるのは難しいですし機材も大掛かりになってしまいます。ただ生中継にこだわらず、後で編集すればそれなりのものが作れます。

(一週間かけた大作。生中継は多少ミスろうが撮って出しなので時間がかかりません)

特に時間がかかるのが、BSOと視点の切り替えでした。BSOは一球一球見ないといけないので時間がかかります。これを解決するために、少し試行錯誤をしてみました。

BSO(試合のカメラと別にBSO用にカメラを用意した。後で編集して合成する)

BSOはカメラを一台、BSOカウントだけに用意すれば解決できました。傍目で見ればBSOだけを撮影するカメラはかなりシュールです。

視点の切り替え(別々の視点を一画面に合成した。結局見るのはメインの方になります…見にくい)

視点の切り替えは、一画面にまとめることで解決しました。かなり見慣れませんが、これが普通ってなったらそう見れるもんですよ。たぶん。これで一週間かかっていた編集作業を、数十分で終わらせることができます。

映像の素人でも少し考えれば意外と解決できることがあります。まして映像に造詣が深い人ならなおさらでしょう。今ファンが色々知恵を出しあっています。より考えを深めて、中継できる方向に進んで欲しいと思っています。







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