有利なカウント、不利なカウント

今回は、ピッチャー、バッターの有利なカウント、不利なカウントについてお話しましょう。参考にしたのはこの本。

舟山健一『確実に上達するソフトボール』実業之日本社

イラスト、写真が豊富で楽しく読めました♪




「ボールカウント別の状況判断」と題して、カウント別に有利不利について書かれていました。ユニークな着眼点

大別すると
ピッチャー有利(ボール-ストライク の順)
0-2
1-2
0-1
1-1

バッター有利
3-0
2-0
3-1
3-2

イーブン
0-0
1-0
2-1
2-2

というカウントになっています。しかしよくよく見てみると0-0と1-0が同じイーブンに分類されるなど、同じイーブンでも度合いがちがうようです。そこで、カウント別に一つ一つ考えを深めてみたいと思います。

ピッチャー有利

0-2、1-2、0-1は文句なしに、1-1も、まぁ良いかと思います。

バッター有利

3-0、2-0、3-1はその通りだと思います。3-2がちょっとクセモノですね。これがイーブンな理由は本著によると「…条件的には五分五分のカウントだが、心理的にはピッチャーが追い込まれている場合が多い…」とあります。要するに「状況によりけり」なわけで、えてしてピッチャー不利の場面が多いんじゃないかなぁ…という訳です。う~ん。。。

イーブン

2-1はよいと思います。ピッチャーの「カウントを追い込みたい」という気持ちとバッターの「次のストライクは打ちにいく」という気持ちが混ざり合いスパークする場面ですね。熱い状況です。

0-0これもイーブンで良いかも。バッターは余裕をもってスイングか見逃しできますし、ピッチャーも余裕をもってボールの出し入れができます。

2-2はピッチャー有利でしょう。本著には打者はウイニングショットを狙う、ピッチャーはウイニングショットをなげる、とあります。バッターは空振りすれば三振で終わり、ピッチャーはもう一球ある。バッターは何を投げられるか分からない上に、ウイニングショット対策をしなければならない。ピッチャーは何でも投げられる上決め球で三振を狙うこともできる。ピッチャー有利じゃないかなぁ?

1-0はイーブンでもよさそうなんですが、いきなりボールから入るというのがねぇ……狙い通りの初級ボールだといいんだけどどっちみち次はストライクが欲しいわけで。次もボールだとヒサンなわけで。バッター有利じゃないかなぁ?

問題は前提として「ピッチャーは四球を嫌う」「バッターは三振を嫌う」ということがあることです。事実そうなのですが、これをつき崩したときに新たな有利、不利が開けてくるかもしれません。

(キャッチャーとしては、三振を恐れないバッターはカモではありますが脅威でもあります)







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