ヘッドスライディング…自分を闘志の弾丸と化し、ベースに突っ込む野球の華。少しでも早くベースにたどりつくために片手を伸ばしてすべりこみ、ヒジ近くにヤケドの勲章を持つ者はヘッドスライディングの勇者といってよいだろう(もちろん僕も勇者です♪(笑))
さて、ヘッドスライディング。華のあるプレーだが、その実用性はホントにあるのだろうか?少し考えてみよう。
ヘッドスライディングの実用性と使いどころ
まずは、ホームベースへのヘッドスライディング。結論からいえば実用性が高いプレーとなる。ヘッドスライディングの長所の一つは身体の操作性が高いことだ。つまりは、滑っているときに、いかに 体を自由に動かせるかということ。
ヘッドスライディングにおいては二段階の体の操作が可能になる。まず第一は、飛び込む時の方向、第二に、飛び込んだ後の手の操作だ。これが足だとそう上手くはいかない。
ホームベースのクロスプレーにおいては、この身体の操作性が非常に重要だ。まず、キャッチャーのブロックをかいくぐること。そして、かいくぐった姿勢からベースに触れること。この動作を一番スムーズにできるのがヘッドスライディングなのだ。
蛇 足だが、一番早いのは普通の足からのスライディングをキャッチャーの股の間に差し込むことだ(捕球前にベースを全面ブロックしてはいけないので)ただ、先に捕球されて完璧なブロックをされたら…その点を鑑みて、やはりホームベースにはヘッドスライディングだろう。
次に、三塁、二塁へのヘッドスライディング。結論からいえば、足からのスライディングにするべきだろう。ホームベースと違い、ベースにタッチするだけでなく、触れた状態にしておかなくてはいけない。すると、かいくぐってのスライディングの意味が非常に少なくなる。直線のヘッドスライディングをするなら、足のスライディングの方が速い。よって、足からの方が実用性としては高いのだ。
最後に、一塁へのヘッドスライディング。これは大いにすべきだ!事実からいえば、走りぬけた方が断然速い。では、なぜするのか。ヘッドスライディング最大の長所が、アウトかセーフかをうやむやにする、ことにあるからだ。
先日、審判のミスジャッジについて書いたので、論が矛盾してたらすいません(理論派でないので気にしませんが(笑))審判は人間なんです。頭からすべりこんで、顔を砂だらけにして、セーフだよね?ね?って見上げるカワイイ選手を無下にアウトにできるだろうか?できない!できないだろう。最低、僕にはできない。流れで、セーフ!!って叫ぶに決まっている。こういうわけで、一塁にはヘッドスライディングするのが良いのです。
ちなみに、副次的な効果として、味方が盛り上がるというのも大切な要素です。もうもうと立ち込める砂煙の中、セーフのコール。そしてガッツポーズするアナタの姿に味方は激しく沸き立つだろう。
毎度、精神論で申し訳ないですが、ヘッドスライディングは魂なのです。自分の闘志を弾丸と化し、ベースに突っ込む。その姿で味方を沸き立たせることこそ、ヘッドスライディングの意味なのです。そして、味方を湧き立たせる者こそ勇者と言えるのではないでしょうか♪
最後になりましたが、突き指、脱臼等には十分注意して、体と相談して、ヘッドスライディングをしましょうね☆
打率はないけど、大勇者です♪(笑)