走塁専門職アンタッチャブルその4

前回の続き

実況「さぁ、9回の裏、サヨナラのチャンスが巡ってまいりました。1アウトランナー3塁で、代走は背番号99……選手です!」

解説「彼はルーキーながら代走専門として良い仕事してますねぇ。特に身軽さが際立っていますねぇ」

実況「バッターは大きな一打ほしいところですが??」解説「この状況では、前に飛んだらスタートでしょうね。代走アンタッチャブルの真価の見せ所でしょうか!」

タッチを避けることに特化した代走、アンタッチャブル出現により、走塁の戦術も大きく変わった。

タッチを避けることが前提なので、内野ゴロでもスタートするようになった。

この場合、ランナーとキャッチャーとのタッチ合戦になるので、クロスプレーと並んで見所のあるものとなる。

実況「ピッチャー第一球……投げました!!」

バッターは初球から果敢に攻め、三遊間に強烈なボールを放った。

実況「三遊間に強烈な当たり……おおっとサードが横っ飛びで捕ったぁ!!立ち上がってホームに送球!!」

ランナー背番号99はまだ三塁とホームの中間あたりを走っている。

熾烈なタッチ合戦になりそうだ。

キャッチャーにボールが渡り、タッチの構えを見せた。

キャッチャー「ふふっ…俺のタッチでくたばりやがれ!」

走塁専門職アンタッチャブルその5







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