野球人たるものグローブは日常の道具なので、そこまで意識して扱いませんが、いざ自分のグローブのいいところは?と聞かれたらどうなるでしょう。ちょっと自問自答してみました。
私のグローブのよいところ
私のグローブはミズノワールドウィンのミュータントという骨董品です(笑)。お金のない高校生のとき、一万円で硬式グローブを買うという暴挙にでました。店主もなかなかのつわもので、ちょっと待っとれ、と店の奥に引っ込むなりガサゴソ探し物を始めました。そのうちひとつのグローブを持ってきて、これ持ってっていいぞ、と渡してくれました。今思えば、ただの在庫処分なわけですが私にとってはいい出会いでしたね。
さて、そんな私のグローブのよいところを紹介しましょう。
『ウチ、すっぴんで写真とられるのイヤや…』
そんなグローブの声が聞こえてきそうです。手入れしてなくてごめんね。ちょっとわかりにくいかもしれませんが、ものすごく小ぶりのセカンド用グローブです(ちなみに私サードです)。ひとつずつ良いところを紹介しましょう。
ビビッドな開閉を可能にする肉厚な小指と親指
グローブの気持ちよい操作感のポイントは小指と親指にあると思っています。ここがしっかりつくられていると開閉がスムーズで手に変な力がかからず疲れません。上が小指、下が親指です。
中に高密度な何かが詰まっているのか、ものすごくしっかりしています。カチカチです。ヘニャってならず、頼りになる感じですね。
スムーズなボールの出し入れを可能にする穴
緊急時には、ボケットから直接ボールを取り出します。もちろんウソです。
長いこと治してなくてごめんね。
手と一体化する大きさ
指の長さとほとんど変わらないこの短さ。もともとオールラウンドを使っていたのでこの短さに慣れるのはあと50年ほどかかりそうです。
美しい丸っこいフォルム
すばらしいとしか言いようのない美しく可憐なフォルム。ほんとすばらしいよね。すごくかわいい。特に人差し指が弧を描く様子は芸術品といってもいい美しさです。
精密緻密なドテ
古き良き時代を感じさせる緻密な作りだと感じます。ちなみにドテも肉厚で頼りになる感じがします。
指を優しく包み込むナニか(指と指の間にある革)
伝統のミズノのロゴ
復刻版ロゴのグローブを見かけますが、これホンモノやぞ!(たぶん)。虚飾のない、我こそはミズノを体現したかのようなロゴ。すばらしい。
以上、私のグローブの良いところでした。まるで親バカかノロケですが、まあ野球人なんてそんなもんです。