走塁専門職アンタッチャブルその2

前回の続き

彼らはタッチされないことに全てをかけた。

スパイクは自分の能力に合ったものを使用した。

基本的には軽いものを使用した。

スピードに特化した者は歯の本数を減らし、最小限の軽さを追求した。

フットワークに特化した者は歯の本数を増やし、地面をどんな体勢からでも蹴られるようにした。

当然、アンダーシャツも空気抵抗の少ないものが好まれた。

彼らの中には化粧をするものもいた。

できるだけ肌色部分を消し、目立たないようにした。

化粧はユニフォームの色に合わせることが好まれた。

手袋は最も重要だった。ベースに触れる瞬間を証明するために手袋だけは目立つものを使用した。

有名なアンタッチャブルは手袋の色や柄で呼ばれることすらあった。

『真紅』『太陽』『海』『冬』『桜』

走塁専門職アンタッチャブルその3







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