長く野球を続けていれば自然と技術は向上するものです。
しかし、そんなものでは説明し難いスーパープレイがあるのも事実です。ファインプレーではありません。スーパープレイです。どうやって体を動かしたのかすらわからないプレー。決して派手なものばかりではないけれど、自分ではありえないほど上手くできたプレー。僕にも二回だけあります。
考えられないくらい上手に身体を動かせた時
一回目は高校生の時、ショートでのノンステップスロー、二回目はセカンドでのダブルプレーの切る動作(捕球の後、二塁ベースに体を向ける動作)です。
どうやって体を動かしたのかまったくわかりません。しかし、感覚をいえば、まるで流れる水のような、なめらかなプレーだったと記憶しています。まったく無駄な力がなかったというかなんというか、はっきりいえば、プレーの時は遠くの世界にイってた気がします。
本能というのでしょうか。体を本能に任せたら、あんなに素晴らしいプレーができるなんて。おそらく、最高のプレースタイルは本能に任せることなんでしょう。動物的な荒々しい本能ではありません。流れる水のような、風にそよぐ木々のような、そんな本能です。
本来なら、ここで、どのようにすれば本能的なプレーができるかというのを模索すべきなんでしょうが、人生において二回しかないので、ちょっと材料不足ですね。なんか感想文みたいになっちゃったな。
流れる水のような、風にそよぐ木々のような…詩的♪