先日、ライオンズ・レディースのトライアウトが行われ、合格者22名の発表がありました。
【女子野球】西武公認ライオンズ・レディースにジャパンのエース・里ら代表経験者8人https://t.co/Py7bvNhMy8
— 女子野球マニアックス (@max_maniax) February 13, 2020
日本代表経験者が8名、その他強豪チームから集まった実力者は、マニアックな方なら「あの選手も!」と熱狂したことでしょう。
実際、私もオーダーを組んでみましたが、なんとなんとほぼ完成してしまいました。
アマチュアチームで、しかも試合も見たことがない状態でオーダーが組めるというのは、まず考えられないことです。
いかに有名どころの選手が集まってきたかの証明ともいえるでしょう。
今回はライオンズ・レディースの存在、そして女子野球界の展望を想像してみます。
ライオンズ・レディースの存在、そして女子野球界の展望を想像
(2018年女子野球ワールドカップで主将をつとめたライオンズ・レディースの出口彩香選手:写真はハナマウイ在籍時)
事実上、アマチュア一の実力を持つチームとなったライオンズ・レディースですが、その実、プロや強豪チームから移籍してきた選手が大半を占めており、女子野球界全体からすれば戦力が分散集中しただけとも言えなくはありません。
ライオンズ・レディースが存在する意義はこれからの将来にあると考えています。
つまり、女子野球選手の憧れの存在であること、大人になっても野球を諦めなくてよいこと、女子野球界の隆興の中心になること、です。
女子野球選手の憧れの存在であること
記事にも、NPBの、ライオンズのユニフォームで戦えるのは特別なこと、とあったように、ライオンズ・レディースの存在自体が女子野球選手にとって憧れといえます。
それは社会人レベルの選手にとどまらず、むしろ中学生・高校生のような現役選手が将来を見据えて野球選手としてのキャリア、野球の極みを具体的に想像できる助けとなるように感じます。
つまり、将来的な女子野球人口の増加につながると考えます。
大人になっても野球を諦めなくてよいこと
(2016年女子野球ワールドカップで主将をつとめたライオンズ・レディースの志村亜貴子選手:写真はアサヒトラスト在籍時)
高校・大学を卒業後も硬式野球を続けるのは容易なことではありません。
強豪チーム・有名指導者の下でプレーしてきた選手なら「選手としてやりつくした」と考えても不思議ではありません。
しかしライオンズ・レディースの存在は、もう一つ上のレベルがあると信じさせ、プレーに駆り立てる魅力があると感じます。
大人になっても生活の中心を野球において悔いなし、と思わせるレベルのチームがライオンズ・レディースではないでしょうか。
女子野球界の隆興の中心になること
2020年女子野球ワールドカップはメキシコで開催されることが決まっていますが、2022年はどうでしょうか。あくまで開催地の傾向の話ですが、2022年は日本開催の可能性が高いと考えます。
つまり、2022年に女子野球を世間にアピールするチャンスが巡ってくるといえるでしょう。
その時に【ライオンズの女子野球チームがある】というのは大きなインパクトがあるのではないでしょうか。
同時に2022年までに他のNPB球団が女子野球チームを持つことも可能性としては充分あり得ることです。
短いスパンでは日本開催のワールドカップ、2022年もしくはもうちょっと先に向けてアピール材料があるのは大きいことだと感じます。