打撃フォームを改造してはいけない!

ソフトボールであれ野球であれ、テニスであれサッカーであれハンマー投げであれ、なんであれフォームが存在します。フォームが似ているというのはあれ、まったく同じというのはまずないでしょう。

いわば自分だけのフォームがある。なのに、ともすれば打撃フォームを改造したくなります。僕は、できれば改造をやめていただきたいと思っています。そのことを今回は書いてみたいと思います。




さて、なんで打撃フォームを改造するのでしょう?

僕の場合は単純に打てないからなんですが…みなさんはどうですか??おそらくは僕と似たような考えからだと思います。

では、誰を参考にして打撃フォームを改造しましたか?僕は特に考えもなくやっていましたが、ちょうど中学生のときくらいでしょうか。イチロー選手が大活躍していたこともあって、振り子打法が大流行りになりました。そして、やった人は口をそろえていうのです。

「めっちゃ飛ぶやん!」
「めっちゃええやん!!」

でも、一年後も振り子打法のままの人はいたかというと別問題。僕のチームには誰もしなくなりました。なぜか?ここらへんに打撃フォーム改造をやめてほしい理由があるようです。

理想のフォームとはなんなのか?そもそもあるのか?個人的にはあるような気もします。力学的に優れたスイングというのは確かに存在すると思います。

でも、バッティングは力学的に優れているだけでいいのでしょうか?仮に当たればホームランになるスイングがあるとしましょう。当たる確率は100回に1回としましょう。だれも使いませんね(笑)

スイングの速さ、ボールの選球のしやすさ、バットに当てやすいこと、打った後の走りやすさ、等々のバランスが最も良いのが理想の打撃フォームと言えるでしょう。しかも、それは、自分の筋力、体力、走力、等々によって全然変わってきます。

そう。

「打撃フォームは生まれつき備わっている」

と言っていいでしょう。

高僧が仏像をを彫るとき、木の(石の)状態からもう完成像が見えているそうです。その完成像を目指して、余分な木を削る作業をする。

打撃フォームも同じだと思います。荒削りでも、磨けば必ず洗練される。ただ、人間ですから、それを信じられず、他の打撃フォームに憧れを抱いてしまうのでしょう。

先ほど、イチロー選手の振り子打法を例にしましたが、あれこそ憧れの典型だったと思います。イチロー選手があんなに打つんだから、きっと振り子打法なら打てるに違いない、という憧れ。悪くはないんです。打撃はメンタルな部分が多いですから。事実憧れだけで打った人も多いと思います。

ただ、自分の打撃フォームではないので、少しスランプになったら、憧れが冷めてしまいます。結果、自分の打撃フォームに元のサヤと。そして、振り子打法と自分のフォームの入り混じりに悪戦苦闘して1週間ほど打撃のカンを取り戻すのにかかってしまうのです。

もっと、自分の天然の打撃フォームを信頼してみませんか?自分の体は自分が一番知っているハズ。アナタが自然にするスイングこそアナタの打撃フォームなのです。磨いて!磨いて!!磨いて!!!最高のスイングはアナタはもう持っています♪

最近、左打ちにしようか迷っています…♪







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