名器、ミュータント

ある日、電話が鳴った。

「ニコ、元気か?ソフトボールやろうぜ!」

声の主は、小学校の時のソフトボールチームのコーチだった。いわば、僕の野球のお師匠さんにあたる人だ。

なんでも、チームの人数不足に悩んでいるらしい。僕は二つ返事でチームに入ることを了承した。

もう、7年もボールを握っていない。ユニフォームは押入れの奥だ。さっそく、引っ張り出してみた。ほこりっぽい…こほっ

そんな中、一つだけ、大切に置いている道具があった。我が愛機、「ミズノ ワールドウィン ミュータント号」である。グローブだろ!
「ニコ、待ってたぜ!」

ミズノミュータント

長年、ともに戦場を駆け抜けた道具には魂が宿る。とりわけ、名器はそうだ。

このグラブは、高校生の時、スポーツショップのオッサンに一万円で硬式のグラブが欲しい、と無理を言って、店の奥の、その又奥に眠っていた、由緒ある名器の中の名器、名機of名器なのだ!

名器は、持ち主の心に呼びかけるのだ。注:決して独り言ではない。

仲間はそろった!これから、ソフトボールパラダイスが始まる…ソフトボールの情報が満載です♪







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